19世紀初頭頃のバイオリン Didier 本物 Nicolas l'aîné 4/4

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1年半ほど弾いている楽器です古めかしい外観と枯れた渋い音、ふくよかな低音に惚れ込んでいます。作者は1800年を跨ぐ時代に活躍された方のようですね。屋外で楽器を弾く機会が多く、最近はポップなセッションの機会も増えたのでよりクラシカルな、中でも古楽などにその真骨頂を見せてくれる当バイオリンの演奏機会は減ってしまいました。半年前にあらためてチェックして頂く機会があり、指板磨き、ペグ合わせ、駒と魂柱・上ナットの新調をしてもらいました。指摘されたのはボタン部分とスクロール背面(亀裂、膠にて補強済み)に若干の懸念材料、ひょっとすると今後それらが剥がれや故障に繋がるかも知れない、すぐに対応するor今後万が一故障が生じた際に対処する、との選択肢を提示して頂き、後者を選択しました。もしかすると何も生じないかもしれず、今すぐ対応する場合スクロールに至ってはネックからスクロールに渡る全体を交換する必要があり、費用もかさむ上オリジナリティーを損なうので、それであれば'有事'に対応するという考えで行こう、と判断しました。そもそも200年も生きてきた楽器となればどこかの段階で何かしらのメンテナンスを必要とするものですので、未確定な要素に慌てて対応する必要はないのかな、と。360㍉とボディ長長め、典型的なフレンチの音かとも思いますが、SCROLL等には微かにイタリアンへの造詣も感じられるでしょうか。高低全体にむら無く鳴りますが、激しい箱鳴りを伴った低音の重厚感は圧巻です。昔いっときビオラも弾いてみたりしましたが音色だけで言うとチェロやビオラがより好みで、バイオリンも調弦を下げて弾くことも多いので、この楽器の音は重宝しました。19枚目の画像はリペアラベルだと思います。ボタン周辺、エンドピン周辺に歴代の弾き手の手によるものと思われる引っ掻かれた筆跡があります。表板に修復済みのクラックが数本ありますが裏板は割れ無です。◆試奏動画音量に注意なさってご覧下さい※弓は同時出品中のフレンチボウです。https://youtu.be/AsYIQyaH1NU?si=qIhv8qRN6Bpx5uR2https://youtu.be/x2bSzAWdtbk?si=bEC2vzSMOh3JqVxm

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